真仮（読み）シンケ

デジタル大辞泉

しん‐け【真仮】

仏語。真実と方便。権実ごんじつ。

しん‐か【真仮】

まことのものと仮のもの。ほんものとにせもの。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しん‐か【真仮】

〘名〙 まことのものと仮のもの。真実と虚偽。ほんものとにせもの。真贋(しんがん)。

※異制庭訓往来（１４Ｃ中）「夫香有_二真仮_一。仮香者結_二万木之英実_一」

※読本・忠臣水滸伝（1799‐1801）前「都(すべ)て四十七枚の頭盔(かぶと)これなる韓櫃のうちにあり、汝速に点検して、真仮(シンカ)（〈注〉カレカコレカ）をわかつべし」

しん‐け【真仮】

〘名〙 (「け」は「仮」の呉音) 仏語。

① 真実と方便。権実(ごんじつ)。

② 特に真宗では浄土門を真とし、諸行を仮とするが、さらに浄土門に要門・真門・弘願門の三つを立て、前二つを仮、弘願門を真とする。

※教行信証（1224）五「既以真仮皆是酬_二報大悲願海_一故知、報仏土也」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【真仮】しんか

真偽。

字通「真」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」