矢石(読み)シセキ

デジタル大辞泉 「矢石」の意味・読み・例文・類語

し‐せき【矢石】

矢と、いしゆみの石。また、矢や石の飛び交う所。戦場
「―を冒して功名を思う武夫が」〈田口日本開化小史

や‐いし【矢石/×箭石】

べレムナイト

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精選版 日本国語大辞典 「矢石」の意味・読み・例文・類語

し‐せき【矢石】

〘名〙 矢と、弩(いしゆみ)の石。矢玉(やだま)。転じて、矢や石が飛びかうこと。また、そのところ。戦場。
※続日本紀‐養老五年(721)六月乙酉「冒犯矢石、身死去者、父子並復一年
太平記(14C後)一六「官軍挙て是を討んとせしかども其身皆鉄身にて、矢(シ)石にも傷られず」 〔史記‐貨殖伝序〕

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普及版 字通 「矢石」の読み・字形・画数・意味

【矢石】しせき

矢と弩(いしゆみ)の石。戦争。〔戦国策、斉六〕日乃ち氣を(はげ)ましを循(めぐ)り、矢石のに立ち、枹(ふう)を(と)つて之れを鼓(う)つ。狄人乃ち下る。

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百科事典マイペディア 「矢石」の意味・わかりやすい解説

矢石【やいし】

ベレムナイトとも。石炭紀に現れ,その後ジュラ紀白亜紀に栄えた軟体動物頭足類。石灰質の細長い殻をもっており,これが化石として産出する。この化石に含まれる酸素同位元素の存在比から,当時の海水温度が推定されている。

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