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ジュラ紀 ジュラきJurassic Period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジュラ紀
ジュラき
Jurassic Period

地質時代の年代区分の一つで中生代を三分したときの中間の。この地質時代の地層の研究の基礎になったジュラ山脈にちなんで命名された。約 2億130万年前から約 1億4500万年前までの期間。地層は上部,中部,下部に三分され,さらにアンモナイトにより 11階に細分される。爬虫類が著しく進化し,爬虫類と鳥類をつなぐ始祖鳥が出現した。海生無脊椎動物のアンモナイトは種類が豊富である。植物では,トクサ類シダ類ソテツ類イチョウ類,針葉樹類が栄えた。

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デジタル大辞泉の解説

ジュラ‐き【ジュラ紀】

地質時代の区分の一。中生代を三分した場合の2番目の時代。2億1200万年前から1億4300万年前まで。アンモナイト・爬虫(はちゅう)類が栄え、大形恐竜始祖鳥が出現。植物では裸子植物が繁栄。名は、この時代の地層が発達しているジュラ山脈にちなむ。

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百科事典マイペディアの解説

ジュラ紀【ジュラき】

中生代を3分した場合の中期の地質時代名。2億800万年前から1億4600万年前まで。名称はジュラ山脈に由来。六放サンゴ,二枚貝,アンモナイト,矢石,硬骨魚,爬虫(はちゅう)類が前紀よりいっそう繁栄。
→関連項目アパトサウルスアロサウルスイノセラムスオルニトレステスカンプトサウルス恐竜魚竜首長竜ケラトサウルスコハク(琥珀)ステゴサウルス石炭中生代ディプロドクスブラキオサウルス矢石ランフォリンクス

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世界大百科事典 第2版の解説

ジュラき【ジュラ紀 Jurassic period】

中生代を三つに分けたうちの第2の時代で,いまから約2億1300万年前に始まり,1億4400万年前に終わる約6900万年間の地質時代をいう。この時代に形成された地層すなわちジュラ系Jurassic systemの名はフランス,スイス国境にあるジュラ山脈にちなんで名づけられた。西ヨーロッパのジュラ系は保存のよい化石を豊富に含み,地層累重の法則と化石による地層の同定・対比の概念を確立したW.スミス以来詳しく研究され,約65のアンモナイトによる化石帯が設定され,国際的な対比の基準となっている。

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大辞林 第三版の解説

ジュラき【ジュラ紀】

〔ジュラ山脈にこの時代の地層が標式的に発達していることから〕
中生代を三分した場合の、まん中の紀。今から約二億一千二百万年前から一億四千三百万年前までのおよそ六千九百万年間をいう。世界的に気候が温暖で、シダ植物やイチョウ・ソテツなどの裸子植物が繁茂し、恐竜類やアンモナイト類が栄え、鳥類の祖先の始祖鳥も現れた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジュラ紀
じゅらき
Jurassic period

中生代を三分したうちの真ん中の地質時代で、三畳紀と白亜紀との間の約2億0130万年前から約1億4500万年前までの約5630万年の期間に相当する。ジュラ紀に形成された地層をジュラ系という。ジュラ紀の名称は、フランスとスイスの国境をなすジュラ山脈にちなみ、1829年にフランスの古生物学者ブロニアールAdolphe-Thodore Brongniart(1801―1876)が地質時代を表す名として使ったのに始まる。イギリスでは地質学者スミスがこの時代の地層を調査し、地層累重の法則や化石による地層同定など層序学の重要な基礎的概念を確立した。さらに19世紀中期にはフランスの古生物学者ドービニーやドイツの地質・古生物学者オッペルによって、より細かい時代区分の単位となる階や、特定の化石種(おもにアンモナイト)によって特徴づけられる化石帯の概念が生まれ、以後の層序学の規範となった。
 ジュラ紀層はその後世界各地で分布が知られ層序が明らかにされたが、地層の完全さと保存のよい化石の豊富なことでは北西ヨーロッパに匹敵する地域はない。一般にジュラ紀は、前期(ヘッタンギアン、シネムーリアン、プリンスバッキアン、トアルシアン)、中期(アーレニアン、バッジョシアン、バトニアン、カロビアン)、後期(オックスフォーディアン、キンメリッジアン、チトニアン)の3期11階に区分され、西ヨーロッパではそのなかに全部で約65に及ぶアンモナイト化石帯が認められている。ほかの地質時代でもこれ以上細かな時代区分は求めがたいので、化石による時間の分解能は100万年程度が限界であることになる。
 三畳紀との境界は、かなり顕著な海生動物群の変革と世界的な海退によって明確に示される。セラタイト類にかわって狭義のアンモナイト類が大発展を遂げたほか、ベレムナイト(矢石、箭石(やいし))類、三角貝類、イノセラムス類などが繁栄し、白亜紀の子孫に引き継がれていった。アンモナイト以外では海成層の示準化石(標準化石)として放散虫が重視されている。後期になると、テチス区と北極区との対立が明確となり、分帯に用いられる示準化石も異なっている。陸上では爬虫(はちゅう)類が大発展し、巨大な肉食・草食の恐竜や翼竜が現れ、ワニ類や始祖鳥も出現した。ドイツ南部ホルツマーデンの黒色頁岩には魚竜やウミユリをはじめとする多様な海生動物が、またゾルンホーフェンの石版石石灰岩には始祖鳥や翼竜をはじめ、通常は化石に保存されにくいさまざまな動物がみごとな保存状態で産出し、貴重な知見を与えてくれる。
 ジュラ紀の海進は三畳紀のものよりも規模が大きく、準安定地域や一部の安定大陸の上にも浅海堆積(たいせき)物が分布している。大洋底のジュラ紀堆積物はほとんどがすでに海溝の部分に沈み込んでいるか陸地に付加されていて、海洋では西太平洋と大西洋の限られた海域にのみ存在する。
 日本のジュラ紀層は、すでに大陸の一部を形成していたさまざまな古期岩類の上にたまった陸棚性堆積物と、太平洋からプレート運動によって水平に運ばれ大陸棚に付加された遠洋性堆積物が明らかに区別される。前者はアンモナイトなどの大形化石の産出によって、古くから北上(きたかみ)山地、北陸、中国地方西部、西南日本外帯などの狭い地帯などに知られているもので、分布は局地的であるが、一般に厚い砕屑(さいせつ)岩からなる。後者は、日本列島の中軸部に広く分布し、以前は「秩父古生層」とよばれていた泥質岩であるが、プレートテクトニクスの発展と放散虫の研究によってその大部分はジュラ紀の海洋底堆積物からなる付加体であることが明らかにされた。これに伴って日本列島に関するジュラ紀の古地理と地史に対する考え方は大きく変化した。[速水 格・小澤智生]
『市川浩一郎他著『改訂新版地史学 下巻』(1967・朝倉書店) ▽木村敏雄・速水格・吉田鎮男著『日本の地質』(1993・東京大学出版会) ▽ドゥーガル・ディクソン著、小畠郁生監訳『生命と地球の進化アトラス デボン紀から白亜紀』(2003・朝倉書店)』

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世界大百科事典内のジュラ紀の言及

【ジュラ[山脈]】より

…山脈の最高点はクレ・ド・ラ・ネージュ(1723m)で,ついでルキュレ(1720m),グラン・クレ・ドー(またはクルドス,1624m)などで,いずれもジュネーブ西方にあり,山脈の東縁が高い。この山脈を模式地として地質年代区分のひとつ(ジュラ紀)が設定されたように,山脈はおもに中生代ジュラ紀の石灰岩質の地層からなり,中生代末期から新生代にかけてのアルプス造山運動にともない南東方向から圧縮をうけて褶曲構造が発達した。地質構造の軸は山脈の延長方向(北東~南西)に延び,山稜や谷は地質構造に支配されて背斜山稜や向斜谷をつくる。…

【中生代】より

…中植代Mesophytic eraは裸子植物が全盛をきわめた時代で,その期間は二畳紀中葉から白亜紀中葉までとされている。 中生代はさらに古いほうから三畳紀ジュラ紀白亜紀の三つの地質時代に区分される。三畳紀とジュラ紀の間にはかなり急激な海生動物の入れかわりがあった。…

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