出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
中生代を三つに分けたうちの第2の時代で,いまから約2億1300万年前に始まり,1億4400万年前に終わる約6900万年間の地質時代をいう。この時代に形成された地層すなわちジュラ系Jurassic systemの名はフランス,スイス国境にあるジュラ山脈にちなんで名づけられた。西ヨーロッパのジュラ系は保存のよい化石を豊富に含み,地層累重の法則と化石による地層の同定・対比の概念を確立したW.スミス以来詳しく研究され,約65のアンモナイトによる化石帯が設定され,国際的な対比の基準となっている。多くの特徴ある絶滅生物が栄華をきわめた時代でもある。気候は一般に温暖で,地域による気温較差が現在ほど大きくなかったと考えられている。示準化石としてはアンモナイトのほかベレムナイト,特定のグループの二枚貝が利用され,最近では放散虫も重視される。日本のジュラ系は多くの堆積区に分かれて分布し,層相の変化が激しい。大陸側では山間盆地に厚い内湾性~汽水性の堆積物を生じて,植物やシジミ類の化石を多産し,海進時には北極区とテチス区の要素が混在したアンモナイトケツ岩がみられる。これに対し太平洋側では礁性の石灰岩(鳥巣動物群)を含む比較的薄い外海性の堆積物が卓越する。火成活動はほとんど知られていない。
→地質時代
執筆者:速水 格
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…山脈の最高点はクレ・ド・ラ・ネージュ(1723m)で,ついでルキュレ(1720m),グラン・クレ・ドー(またはクルドス,1624m)などで,いずれもジュネーブ西方にあり,山脈の東縁が高い。この山脈を模式地として地質年代区分のひとつ(ジュラ紀)が設定されたように,山脈はおもに中生代ジュラ紀の石灰岩質の地層からなり,中生代末期から新生代にかけてのアルプス造山運動にともない南東方向から圧縮をうけて褶曲構造が発達した。地質構造の軸は山脈の延長方向(北東~南西)に延び,山稜や谷は地質構造に支配されて背斜山稜や向斜谷をつくる。…
…中植代Mesophytic eraは裸子植物が全盛をきわめた時代で,その期間は二畳紀中葉から白亜紀中葉までとされている。 中生代はさらに古いほうから三畳紀,ジュラ紀,白亜紀の三つの地質時代に区分される。三畳紀とジュラ紀の間にはかなり急激な海生動物の入れかわりがあった。…
※「ジュラ紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
カスタマー(顧客)とハラスメント(嫌がらせ)を組み合わせた造語「カスタマーハラスメント」の略称。顧客や取引先が過剰な要求をしたり、商品やサービスに不当な言いがかりを付けたりする悪質な行為を指す。従業...
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
7/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
6/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加