緑閃光(読み)リョクセンコウ

デジタル大辞泉 「緑閃光」の意味・読み・例文・類語

りょく‐せんこう〔‐センクワウ〕【緑×閃光】

日の出日の入りの際、太陽上辺地平線または水平線からわずかに出ているとき、瞬間的に見える緑色の光。また、その現象太陽光大気により屈折することで起こるが、まれにしか見られない。グリーンフラッシュ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「緑閃光」の意味・わかりやすい解説

緑閃光
りょくせんこう

日没時に太陽が没する瞬間に太陽の上辺に沿ってきわめて短時間現れる緑色の光。グリーンフラッシュgreen flashともいう。地平線の太陽の光が大気を通過するとき、ちょうどガラスプリズムを通過するときのように太陽の光が色分けされ、そのうち緑の色が目に入る。以前は赤い日没の太陽をみたあと、その残像が赤の余色の緑にみえる現象と思われていたが、日の出時にもみえることやカラー写真で撮影されたことなどで、自然現象であることがわかった。空気のきれいなエジプトなどの砂漠海上山上などでみたという記録がある。

[大田正次]

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百科事典マイペディア 「緑閃光」の意味・わかりやすい解説

緑閃光【りょくせんこう】

グリーンフラッシュ。日の出や日没のとき,太陽の上辺の弧がわずかに見えている瞬間,わずか数秒間だけ,その部分が緑色に輝くまれな現象。太陽からの白光のうち,長い波長の光(赤)と比べて,短い波長の光(紫・青・緑)がより大きく屈折されることなどのために見られる。

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世界大百科事典(旧版)内の緑閃光の言及

【日の出・日の入り】より

…また,日の出(日の入り)の瞬時には屈折率の大きい青い光が上周辺部に現れることがある。これをグリーンフラッシュgreen flash(緑閃光)と呼んでいる。薄明【森 巧】。…

※「緑閃光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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