鏘鏘(読み)ソウソウ

デジタル大辞泉 「鏘鏘」の意味・読み・例文・類語

そう‐そう〔サウサウ〕【××鏘】

[ト・タル][文][形動タリ]
玉や金属が触れ合って鳴り響くさま。また、高く美しい音の響くさま。鏘然。
柱頭の時辰儀―として正午を報ず」〈菊亭香水・世路日記〉
盛んなさま。
服装から何から、だれが見ても硬派中の―たるものである」〈鴎外ヰタ‐セクスアリス

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精選版 日本国語大辞典 「鏘鏘」の意味・読み・例文・類語

そう‐そう サウサウ【鏘鏘】

〘形動タリ〙 (「そう」は「鏘」の呉音)
鳳凰の鳴く声のさま。
文華秀麗集(818)上・従出雲州書情、寄両箇勅使〈王孝廉〉「頼有鏘鏘双鳳伴。莫愁多日住辺亭」 〔春秋左伝‐荘公二二年〕
② 玉や金属などがふれあって高く鳴りひびくさま。とくに、天子乗物の鈴の鳴る音のさま。また、音、声の高く美しいさま。鏘然。
※三教指帰(797頃)上「佩干将以鏘鏘」
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下「水声鏘々(サウサウ)として渓間に鳴り」 〔詩経‐大雅〕
③ 盛んなさま。
明六雑誌‐一二号(1874)教門論七〈西周〉「出れば則ち両驂鏘々居れば則ち金鏢閃爍意揚り」 〔漢書‐礼楽志〕
菅家文草(900頃)一・仲春釈奠、聴講孝経、同賦資事父事君「無燕毛於観学之後、済々焉、鏘々焉」

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普及版 字通 「鏘鏘」の読み・字形・画数・意味

【鏘鏘】そうそう(さうさう)

金玉の音。さかんなさま。また、鳳凰の声。〔左伝、荘二十二年〕之れを占ふ。曰く、吉なり。是れを、鳳皇于(ここ)に飛び、和鳴すること鏘鏘たりと謂ふ。の後、將に姜に(やしな)はれんとす。五世其れ昌(さか)んにして正に竝ばん。

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