アスピック(読み)あすぴっく(英語表記)aspic

翻訳|aspic

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アスピック」の意味・わかりやすい解説

アスピック
あすぴっく
aspic

肉汁にゼラチンを入れ、ゼリー状にしたもの。冷製料理に用いられる。語源ギリシア語のaspisで、本来の意味は肉ゼリーである。多くはアスピックゼリーと称している。作り方は、透明な肉汁、コンソメブイヨンなどにゼラチンを入れ、アスピックゼリー液をつくり、冷やし固める。用途はいろいろある。

(1)野菜料理、卵料理、魚料理、肉料理などに、アスピックゼリーをかけ、冷やし固めるために用いられる。

(2)堅めのアスピックゼリーをそのまま角切り、せん切りなどにして、肉料理の上やわきに飾りとして置く。またゼラチン入り白ソース、そのほかのソースを料理にかけて固め、ソースに光沢を出すためにも使用される。

(3)料理に味つけしたのち、ゼラチン入りソースをかけて冷やし固め、この表面に、花模様などのデコレーションをして、さらにその上にアスピックゼリーをかけて光沢を出す。パーティーや来客料理に利用され、応用面は広い。

[小林文子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスピック」の意味・わかりやすい解説

アスピック
aspic

調味料で味つけをしたスープをゼラチンで固めたゼリー。肉,魚,野菜を固め前菜として供したり,料理のつけ合わせとして利用する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報