アフリカ経済委員会(読み)あふりかけいざいいいんかい(英語表記)Economic Commission for Africa

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカ経済委員会」の意味・わかりやすい解説

アフリカ経済委員会
あふりかけいざいいいんかい
Economic Commission for Africa

国連経済社会理事会の下部機構の一つとして、1958年4月29日の国連経済社会理事会決議671Aにより設立された地域委員会。略称ECAアフリカ地域の経済開発、経済協力の促進を目的とし、同地域の経済・社会開発のための調査研究を行ったり、適宜勧告を行うなどの活動を続けている。2017年時点で、アフリカの国連加盟国である54か国が加盟している。本部エチオピアのアディス・アベバ。総会、各種大臣会議、技術的準備全体委員会、専門分野別補助機関のほかに、アフリカ経済開発計画研修所、アフリカ横断道路調整委員会、アフリカ人口学者会議、アフリカ統計家会議などの下部機構があり、アフリカ開発銀行AfDB)とも深い関係を有している。

横川 新]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカ経済委員会」の意味・わかりやすい解説

アフリカ経済委員会
アフリカけいざいいいんかい
Economic Commission for Africa; ECA

国際連合経済社会理事会 ECOSOCに属する地域経済委員会の一つ。 1958年エチオピアのアジスアベバに設置。原加盟国はエチオピア,エジプトなどアラブ5ヵ国,およびリベリア,ガーナ,ギニア,南アフリカ連邦イギリス,フランス,ベルギースペインポルトガルイタリアの計 16ヵ国。 ECAは,アフリカ開発銀行をはじめ多くの国際組織を生み出し,アフリカ統一機構 OAUとは 1965年に協定を結び,アフリカ連合 AU発足後は AUと協力している。

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百科事典マイペディア 「アフリカ経済委員会」の意味・わかりやすい解説

アフリカ経済委員会【アフリカけいざいいいんかい】

Economic Commission for Africa(略称ECA)。国連経済社会理事会の下部機関で地域経済委員会の一つ。1958年設置。アフリカ諸国の経済的・社会的・技術的な開発のため調査と援助を行う。国連加盟のアフリカ諸国で構成。本部はアディスアベバ。
→関連項目アディスアベバアフリカ開発銀行

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