アメリカの労働組合。1935年アメリカ労働総同盟(AFL)の職能別組合主義に反対する組合指導者が産業別組織委員会を発足,鉄鋼や自動車など基幹産業の組合の組織化に成果をあげ,38年AFLから分離してCIOを結成した。革新派の労働運動として第二次世界大戦後左翼的な世界労働組合連盟(WFTU)結成に参加。だが冷戦のもとで保守化し,55年AFLと合同した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…しかしニューディールの下で進歩的諸立法が制定され,とりわけワグナー法(全国労働関係法)により団結権,団体交渉権が保障され,雇主の不当労働行為が厳しく抑止されたことなどにより,労働運動の爆発的高揚期が訪れた。それまで未組織だった大量生産諸産業の労働者を組織しようとする産業別組合運動が高まり,38年にはCIO(産業別組織会議)がAFLから分離して成立した。組合の力は強大化し,基幹産業における労働諸条件は労使間の協約によって定められるようになった。…
※「産業別組織会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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