アリアドネの糸(読み)アリアドネのいと

故事成語を知る辞典 「アリアドネの糸」の解説

アリアドネの糸

非常に難しい状況から抜け出す際に、その道しるべとなるもののたとえ。

[使用例] はてしもなき迷路が、娯楽の世界を支配している。いつになったら、人々は、アリアドネの糸をたどって、そのもとの入口に帰っていきはじめるのか[中井正一脱出回帰|1951]

[由来] アポロドーロス「ギリシャ神話」に載っている伝説から。アテナイ王子テセウスは、ミノタウロスという怪物を退治するため、通路が非常に複雑に入り組んでいる「迷宮(ラビリンス)という建物に入ろうとしますが、そこから脱出する方法がわかりません。すると、アリアドネという少女が、通り道に沿って糸を張りながら奥へと進み、怪物を退治したらその糸をたどって戻ってくればいい、と教えてくれました。その通りにしたテセウスはみごと、ミノタウロスを退治することができたのでした。

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