デジタル大辞泉 「アルカンタラ」の意味・読み・例文・類語 アルカンタラ(Alcántara) スペイン西部、エストレマドゥーラ州の町。タホ川沿いに位置する。名称は、ローマ時代に築かれたアーチ橋の、アラビア語での呼称に由来する。13世紀にレオン王国アルフォンソ9世により、イスラム教徒支配から奪還。レコンキスタに参加したアルカンタラ騎士団の本拠が置かれた修道院がある。 アルカンタラ(Alcântara) ブラジル北東部、マラニャン州の町。州都サンルイスの北西約30キロメートル、サンマルコス湾を挟んで対岸に位置する。綿花と砂糖の財により建てられた植民地時代の建物が残る。また、ブラジル宇宙局のロケット発射場がある。アルカンターラ。アウカンタラ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルカンタラ」の意味・わかりやすい解説 アルカンタラあるかんたらAlcántara スペイン中西部、エストレマドゥーラ地方のカセレス県の町。人口1732(2001)。タホ川左岸の標高242メートルに位置する。アーチをもつローマ橋があり、これをアラビア語でエル・カンタラEl Kantaraというのが地名の由来。橋はトラヤヌス帝時代の105年に建設され、平水位より約40メートルの高さがあり、総延長約205メートル。町は1215年にムーア人から取り戻され、防衛のために「アルカンタラの騎士団」の本部が置かれた。[田辺 裕・滝沢由美子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルカンタラ」の意味・わかりやすい解説 アルカンタラAlcántara スペイン西部,エストレマドゥラ州,カセレス県の町。タホ川南方の岩地上,ポルトガルとの国境近くに位置する。ローマ皇帝トラヤヌスをたたえて 105~106年に建造された橋があり,町名は橋を意味するアラビア語に由来する。長さ 204mのこの橋は 1214年にムーア人に破壊されたが 1543年再建,その後もたびたび修復された。農業が主で,製粉,ヒツジの飼育も行われる。人口 2076 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報