銅を主成分としたCu-Al合金で,アルミニウムが15質量% 以下の合金のこと.展伸材用と鋳物用がある.Cu-Sn合金よりも鍛造,圧延が容易で,しかも硬く,摩擦係数が小さく,耐食性も高い.歯車,ボルト,ナット,ブッシュ,軸受などとしても好適である.これは600~800 ℃ の高温で鍛造,または圧延して常温で仕上げる.この合金の鋳物は鋳放しのままでは自己焼鈍(self-annealing)を起こして,非常に粗大な結晶粒となる.この現象を防止するには,鋳物を高温で型から取り出し,570 ℃ 以上から水で急冷するとよいが,非常に厚肉のものでは,この方法では難しいので,第三元素として,鉄1~6質量% またはマンガン0.5~2質量%,あるいはニッケル1~5質量% 程度を添加する.アルミニウム含有量によって加工性に富むものと鋳物に適するものとがあるので用途は広い.鋳物としては,プロペラ,軸スリーブ,ポンプ羽根車,海水弁などで,20万t タンカー用の40 t を超える重量のプロペラも製造されている.[別用語参照]青銅
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…また,リン青銅は鋳物としても使われる。銅‐アルミニウム合金はアルミニウム青銅と呼ばれる。とくにその鋳物は強さ,耐摩耗性,耐食性をそなえているので,船のプロペラなどに使われる。…
※「アルミニウム青銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新