アレガニー石(読み)あれがにーせき(その他表記)alleghanyite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレガニー石」の意味・わかりやすい解説

アレガニー石
あれがにーせき
alleghanyite

普通は粒状結晶が集合して塊状をなす鉱物。変成層状マンガン鉱床中に、高品位マンガン鉱石を構成する一員として産する。ハウスマン鉱、菱(りょう)マンガン鉱、緑マンガン鉱パイロクロアイトテフロ石などと集合をつくるが、石英とは直接接して産することはない。長野県辰野(たつの)町浜横川鉱山(閉山)をはじめ、日本での産出例はたいへん多い。しかし、類縁の園石(そのせき)やリッベ石などとは肉眼的な区別ができない。名称は、原産地であるアメリカのノース・カロライナ州アレガニーAlleghanyに由来する。

松原 聰]


アレガニー石(データノート)
あれがにーせきでーたのーと

アレガニー石
 英名    alleghanyite
 化学式   Mn5(SiO4)2(OH)2
 少量成分  Mg,F
 結晶系   単斜
 硬度    5.5
 比重    約4.0
 色     濃桃、淡褐~灰褐
 光沢    ガラス
 条痕    白~帯褐白
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照
 その他   アルバイト双晶に似た集片双晶をな
       すことが多い

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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