テフロ石(読み)てふろせき(英語表記)tephroite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テフロ石」の意味・わかりやすい解説

テフロ石
てふろせき
tephroite

橄欖石(かんらんせき)グループの鉱物の一つで、マンガン橄欖石ともいう。普通、粒状ないし塊状で、ごくまれに短柱状結晶がみられる。空気中で容易に酸化し、表面が黒くなる。変成層状マンガン鉱床中のマンガン高品位部分の主要な鉱石鉱物として、パイロクスマンガン石、ばら輝石園石(そのせき)、アレガニー石、菱(りょう)マンガン鉱、ハウスマン鉱、ヤコブス鉱などとともに産する。英名灰色という意味のギリシア語に由来する。

松原 聰]


テフロ石(データノート)
てふろせきでーたのーと

テフロ石
 英名    tephroite
 化学式   Mn2SiO4
 少量成分  Mg,Fe
 結晶系   斜方
 硬度    6
 比重    3.8~4.2
 色     青灰,褐灰,灰
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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