翻訳|ankylosaur
北アメリカの白亜紀後期、約6800万年~6550万年前の地層から産出した四肢歩行の草食恐竜。分類学上は鳥盤目装盾(そうじゅん)類(亜目)エウリポッド類よろい竜類(下目)アンキロサウルス科Ankylosauridaeアンキロサウルス亜科Ankylosaurinaeに属する。全長約9メートル、体幅5メートル弱、体重約3トンであるが、全体としてはタンクのような形で、丈(たけ)が低く、動きが鈍いと考えられる骨格を示す。頸(くび)から胴と尾の上や側面にかけて、体の表面が全部鱗(うろこ)のような板の列で覆われ、板は縦の列と横の列が整然と対称的に配列されていた。目と鼻は骨の隆起、頭は重い装甲で守られ、肉食動物の歯が通らない堅いつくりであった。たとえば、目の後上方と後下方から特徴的な三角錐(さんかくすい)形のスパイク(突起)が突き出す。尾の先端には固まった骨からなる重い棒がついていて、この尾で敵を防いだらしい。しゃがみこむと堅い装甲の塊となり、敵からあおむけにされない限り安全であったと思われる。歯は弱々しいものであった。
[小畠郁生]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...