20世紀西洋人名事典 の解説
アンドレ ピエール・ド・マンディアルグ
André Pieyre de Mandiargues
1909.3.14 -
フランスの小説家,詩人,評論家。
パリ生まれ。
母方の祖母は印象派絵画の収集家として有名なP.ベルナールで、幼少の頃より芸術的環境で育つ。第二次大戦中はモナコで反時代的な創作に専念し、短編集「汚れた月日」(1943年)、詩集「エデラ」(’45年)を自費出版した。作品の基調は「新しい形式の幻想の探求」で、「海の百合」(’56年)、「オートバイ」(’63年)で読者層が広がり、長編小説「余白の街」(’67年)でゴンクール賞を受賞した。三島由紀夫に傾倒し、「サド侯爵夫人」を翻訳し、また日本文化にも関心を示している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報