日本大百科全書(ニッポニカ) 「アーレ川」の意味・わかりやすい解説 アーレ川あーれがわAare ベルナー・アルプスに源を発し、スイスの中央低地を北東に貫流してドイツ国境付近でライン川に合流する川。ライン川源流付近最大の支流で、長さ295キロメートル。流域面積は1万7779平方キロメートルでスイス国土の43%を占め、合流点より上流にあたるライン川の流域面積より広い。上流部ではいくつかのダム湖にグリムゼル発電所へ供給する水が蓄えられている。インナーキルヘンとマイリンゲン間のアーレ峡谷の美は観光客を集めている。[前島郁雄][参照項目] | ライン川 アーレ川 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーレ川」の意味・わかりやすい解説 アーレ川アーレがわAare フランス語ではアール Aar。スイス中部から北西部を流域とする川。ライン川の支流。全長 295km。スイス中部のベルナーオーバーラントの東端,グリムゼル峠 (2165m) 付近に源を発し,北西に流れ,ブリエンツ湖,トゥーン湖を経てベルンにいたり,アールベルクからアーレ運河でビール湖に注ぐ。ここからジュラ山地に沿って北東に流れ,ゾロトゥルン,オルテン,アーラウなどを経て,バーデン北北西のコブレンツでライン川に注ぐ。上流部には景勝の滝,人工湖や発電所が多い。下流部の河谷は広く,肥沃な農耕地が広がり,スイスの穀倉地帯となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報