米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査機。「Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport(地震計による調査、測地学、熱流量を利用した内部構造探査)」の略。地震波や地中の温度といった火星の内部構造の調査を目的としており、火星の成り立ちの解明につながることが期待されている。重さは約360キログラムで、車輪はないが、長さ2.4メートルのロボットアームを使って地表に地震計を設置したり、地下5メートルの深さまで熱流量計を埋め込んだりすることができる。2018年5月、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からアトラス5ロケットで打ち上げられた。同年11月末に火星の赤道付近へ着陸予定で、およそ2年にわたり探査を行う計画となっている。