インテルリングア(読み)いんてるりんぐあ(英語表記)Interlingua

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インテルリングア」の意味・わかりやすい解説

インテルリングア
いんてるりんぐあ
Interlingua

国際補助語の一つ。1924年設立のアメリカの民間研究団体IALA(International Auxiliary Language Association:国際補助語協会)が、1951年に発表した計画言語。言語学者で、当時のIALA会長ゴードAlexander Gode(1906―1970)の手になる。語彙(ごい)はラテン系諸語から取り入れ、名詞の性はなく、動詞活用も規則的であるが、語源主義のつづりや品詞の変換形は例外が多い。学術論文のレジュメ用に一部で実用に供された。

[泉 幸男 2018年9月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インテルリングア」の意味・わかりやすい解説

インテルリングア
Interlingua

1903年にイタリア数学者 G.ペアノが考案した人工国際語。別名屈折なきラテン語」 Latino sine Flexione。ラテン語をもとにし,名詞・形容詞の格・性による曲用や,動詞の数・人称による活用を取除いている。 50年頃に言語学者 A.ゴードが改良普及を試み,ある程度成功は収めたものの,現在支持者は多くない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android