アンコール朝(読み)アンコールちょう(英語表記)Angkor

翻訳|Angkor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンコール朝」の意味・わかりやすい解説

アンコール朝
アンコールちょう
Angkor

9世紀初頭から 1432年までカンボジアを中心として栄えたクメール人王朝総称。途中数回王位簒奪者が即位しているので単一の王朝ではないが,首都は一貫してアンコールにおかれたのでこの名で呼ばれる。アンコールはトンレサップ湖北岸の地方で,この時期は神王思想に基づく強固な王権とすぐれた機構により,強大な中央集権国家として繁栄を続けた。 32年にタイ軍の攻撃を受けてアンコールは陥落し,数年後に都はプノンペンに移された。美術史上,仏像彫刻をはじめすぐれた作品の多いこの時代をアンコール期と呼ぶ。 (→アンコール遺跡 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android