南アフリカ共和国ハウテン州(旧トランスバール州)にある世界最大の金鉱地帯。最初の金鉱は1868年ドイツ人地質学者C・マウフによってオリファンツ川付近で発見された。続いて1870年代初めその近くのリンデンバーグ、バーバートンなどでも発見され、86年、当時のトランスバール政府はこの付近一帯をウィトワーテルスランド(通称ランドとよばれた)と命名し、国有地とした。地名の由来はホワイト川水系の背梁(はいりょう)を意味し、その北側はリンポポ川がインド洋に流れ、南側はバール、オレンジ両河川が大西洋に流れ出している。背梁部は標高1500~1800メートルの高地で、幅3~11キロメートルの帯状の地帯が、ヨハネスバーグを中心として東側は約30キロメートル(東ランド)、西側は約100キロメートル(西ランド)にわたって伸びている。さらに、金を含む地層が西側に伸び(極西ランド)、自由州(旧オレンジ自由国州)まで達していることがわかった。金鉱石はリーフとよばれる礫岩(れきがん)層に含まれている。初期の金鉱採掘は無数の企業家によって行われ、そのほとんどがキンバリーのダイヤモンド採掘に関係した企業であったが、露天掘りから深坑掘りに採掘法が移るにつれてしだいに資本の集中が進み、セシル・ローズらの設立した南アフリカ金鉱会社の大資本に吸収されていった。さらに労働力としては黒人鉱山労働者が低賃金で使われ、産金量も飛躍的に増大した。
[林 晃史]
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