ドイツの高級全国紙の一つ。題号は〈世界〉の意味。1946年4月,西ドイツを分割占領したイギリス軍により,週2回刊としてハンブルクで創刊。49年には発行部数100万を超え,日刊となったが,のち部数を失う。53年9月シュプリンガーに買いとられ,以後,西ドイツ最大のマスコミ・グループであるシュプリンガー・コンツェルンの中心メディアに位置した。反共,ドイツ再統一の立場をかかげ,W.ブラント首相時代(1969-74)のソ連との融和政策を批判するなど,保守的な論調で知られた。取材範囲の広さは国際的に定評があり,現在全世界で読まれている。75年以来の編集の拠点を,95年5月末にボンからベルリンに移した。印刷発行はベルリンとハンブルクで行われている。発行部数は20万2000,日曜版は37万4000(1995)。
執筆者:広瀬 英彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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