ウェーク島(読み)ウェークトウ

デジタル大辞泉 「ウェーク島」の意味・読み・例文・類語

ウェーク‐とう〔‐タウ〕【ウェーク島】

Wake Island》太平洋中西部、マーシャル諸島の北約1000キロメートルにある環礁面積8平方キロメートルで、主島ウェーク島、ピール島、ウィルクス島の3島からなり、橋で結ばれる。1899年に米国領有宣言太平洋戦争時に日本が占領し大鳥島おおとりじまとよばれた。現在は米国領で、3000メートルの滑走路があり、小型機のテクニカルランディング軍用機旅客機の緊急着陸に利用される。ウェーキ島。

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精選版 日本国語大辞典 「ウェーク島」の意味・読み・例文・類語

ウエーク‐とう‥タウ【ウエーク島】

  1. ( ウエークは[英語] Wake ) 太平洋北西部の小島。アメリカ合衆国領。第二次世界大戦中は日本軍が占領した。大鳥島

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェーク島」の意味・わかりやすい解説

ウェーク島
うぇーくとう
Wake Island

太平洋中部、マーシャル諸島の北約1000キロメートル、ハワイとグアム中間にあるV字形環礁の総称。ウェークを中心に、ピールPeale、ウィルクスWilkesという三つの小島からなるが、現在は3島は橋で結ばれている。面積6.5平方キロメートル。本来無住の島であったが、1975年ごろ、ベトナム帰休兵で一時、1万5000人に達したこともある。通常人口は180(2001推計)。1796年イギリスのウェーク船長が到達、1899年アメリカ領に編入されてからこの島名となったが、それまでは航海者たちは、ハルションHalcyon島またはヘルションHelsion島とよんでいた。1935年ハワイからアジア方面への航空路の中継地として開発、さらに北太平洋方面における空軍基地として諸施設が整えられた。第二次世界大戦中は日本の占領下にあり、大鳥島(おおとりじま)とよばれた。戦後は航空会社の投資によって3000メートルの滑走路や給油所も完備し、民間航空交通の要衝としてアメリカが行政権を保有している。

[大島襄二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェーク島」の意味・わかりやすい解説

ウェーク島
ウェークとう
Wake Island

北太平洋,北緯19°,東経166°にある環礁。アメリカ合衆国領。礁湖を囲むウィルクス,ピール,ウェークの三つの小島からなり,馬蹄形をなす。ホノルルから約 3700km,東京から約 3200kmの距離にある。1568年スペインの探検家メンダニャ・デ・ネイラが来航。1796年に訪れたイギリス船の船長ウィリアム・ウェークにちなんでウェーク島と呼ばれるようになった。1899年アメリカ領。ケーブル中継基地として使用され,1934年アメリカの海軍管轄区になり,翌 1935年航空路が開設された。さらに 1939年からアメリカ海軍は航空,潜水艦基地を建設。第2次世界大戦中は日本に占領されたが,1945年9月復帰。数百人のアメリカ空軍関係者と建設業者が在住。面積 6.5km2

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