ウッドバッファロー国立公園(読み)ウッドバッファローコクリツコウエン

デジタル大辞泉 の解説

ウッドバッファロー‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【ウッドバッファロー国立公園】

Wood Buffalo National Park》カナダ北部、アルバータ州北東部とノースウエスト準州南部にまたがる同国最大の国立公園。1922年、シンリンバイソン(アメリカバイソンの北部の亜種)の保護目的として設置アサバスカ川やスレイブ川によってできた内陸三角州が広がり、大小多数の湖沼が点在する。1983年に世界遺産自然遺産)に登録。

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世界遺産詳解 の解説

ウッドバッファローこくりつこうえん【ウッド-バッファロー国立公園】

1983年に登録された世界遺産(自然遺産)。カナダ北部、アルバータ州北東部とノースウェスト準州の南部にまたがる。面積約4万5000km2で、カナダ最大の広さを持つ。この公園は、シンリンバイソン(アメリカバイソンの亜種)の生息地としては世界最大で、これを保護するために1922年に国立公園に指定された経緯がある。公園名のウッド・バッファローは、このシンリンバイソンの別称である。現在、公園内には推計で6000頭のシンリンバイソンが生息しているといわれているが、絶滅が心配されている。また、同公園には、ピース川とアサバスカ川、スレーブ川によってできた大規模な淡水の三角州がある。この三角州は水鳥の生息地で、公園には、オオカミオオヤマネコなどが生息している。◇英名はWood Buffalo National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウッドバッファロー国立公園
ウッドバッファローこくりつこうえん
Wood Buffalo National Park

カナダ北西部,アサバスカ湖グレートスレーブ湖の間にあるカナダ最大の国立公園。 1922年設定。面積4万 4807km2。かつてアサバスカ湖の一部だったクレーア湖やピース川をはじめ,大小無数の湖沼や湿地が広がる。クマ,カリブー,ムース,シカ,ビーバーなどのほか,いまでは少なくなったアメリカバイソンの群れや絶滅しかかっているアメリカシロヅルも生息する。 1983年世界遺産の自然遺産に登録。

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