オーファンドラッグ(読み)おーふぁんどらっぐ(その他表記)orphan drug

翻訳|orphan drug

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーファンドラッグ」の意味・わかりやすい解説

オーファンドラッグ
おーふぁんどらっぐ
orphan drug

医療上の必要が高いにもかかわらず、難病など対象とする患者数が少ない医薬品のこと。希少疾病用医薬品(希用薬)ともいわれる。筋ジストロフィーエイズなど患者数が少ない病気の治療薬は、採算がとれないため、企業の自主努力に期待するのは困難である。そこで厚生省(現、厚生労働省)では1993年(平成5)11月から「希少疾病用医薬品」指定制度をスタートさせ、全国で患者数が5万人未満、必要性、開発の可能性が高い治療薬や医療器具を対象として、企業に研究開発費を助成している。2013年(平成25)4月までに薬300種、器具23種を指定した。

田辺 功]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「オーファンドラッグ」の解説

オーファンドラッグ
オーファンドラッグ
orphan drug

患者数が少なく採算がとれないが,医学上(人道上)必要な薬.政府補助により開発・生産が行われる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android