カエピオ(その他表記)Caepio, Quintus Servilius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カエピオ」の意味・わかりやすい解説

カエピオ
Caepio, Quintus Servilius

[生]?
[没]前90
古代ローマ政治家カエピオの子。騎士 (エクイテス ) を助けて元老院と争った。前 95年一連の政治裁判で反逆罪に告発されたが,ルキウス・クラッススの弁護により免訴となった。前 91年には M.ドルススに対する指導的な政敵となったが,翌 90年同盟市戦争の際にドルススの友人 Q.ポッパエディウスに殺された。

カエピオ
Caepio, Quintus Servilius

古代ローマの政治家。前 106年執政官 (コンスル ) に就任閥族派 (オプチマテス ) の指導者として G.マリウスに対抗し,元老院議員が刑事裁判に関与する権限を認める法を通過させた。前 103年 G.ノルバヌスによって告訴され,追放先のスミルナで死んだ。

カエピオ
Caepio, Fannius

前1世紀頃のローマの政治家。前 22年皇帝アウグスツスに対し陰謀を企てて失敗チベリウス (のちの皇帝) によって反逆罪で告訴され,ネアポリス (現ナポリ) に逃れようと企てたが,奴隷に裏切られて逮捕,処刑された。

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