カトマイ山(読み)カトマイサン(その他表記)Mount Katmai

デジタル大辞泉 「カトマイ山」の意味・読み・例文・類語

カトマイ‐さん【カトマイ山】

Mount Katmai》米国アラスカ州南部の山。アラスカ半島基部に位置する。標高2047メートル。1921年の大噴火の際に大量の火砕流火山灰を噴出し、溶岩円頂丘カルデラ湖が形成された。周辺一帯はカトマイ国立公園指定カトマイ火山

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改訂新版 世界大百科事典 「カトマイ山」の意味・わかりやすい解説

カトマイ[山]
Mount Katmai

アラスカ半島中部にある活火山。標高2047m。中生層の基盤の上にのる主として安山岩から成る第四紀成層火山で,類似した数個の火山と群を成す。1912年6月に大噴火し,約60時間内に4km3の火砕流とそれに続く大量の降下軽石を噴出し,最後に溶岩円頂丘ノバラプタNovaruputaを生じた。その結果,山頂火口は陥没し,径約4kmのカルデラを生じた。火砕流堆積物は北にのびる広い谷を埋め,Valley of Ten Thousand Smokesと名づけられ,多数の二次噴気孔が噴火後数十年間活動した。なお,カトマイ山一帯は1918年国立記念物に指定された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カトマイ山」の意味・わかりやすい解説

カトマイ山
カトマイさん
Mount Katmai

アメリカ合衆国アラスカ州にある活火山。標高 2047m。アラスカ半島の北東部にあり,頂部に直径約 4km,深さ約 1kmのカルデラ湖がある。玄武岩安山岩からなる複合火山で,1912年山腹にあるノバルプタ火山が大爆発を起こし,溶岩円頂丘を生成するとともに多数の噴気孔をもつ万煙谷ができた。1918年国定記念物,1980年カトマイ国立公園・自然保護区の中心となった。

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世界大百科事典(旧版)内のカトマイ山の言及

【アラスカ半島】より

…太平洋とベーリング海にはさまれて南西方向に約800kmにわたって延び,アレウト列島に続く。中央をアレウト山脈が走り火山が多く,北東部には活火山のカトマイ山(2047m)を中心にカトマイ国定記念物がある。気候は湿潤冷涼で霧が頻繁に発生し,植生は草原が支配的である。…

※「カトマイ山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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