カトリヤンマ(読み)かとりやんま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カトリヤンマ」の意味・わかりやすい解説

カトリヤンマ
かとりやんま / 蚊採蜻蜓
[学] Gynacantha japonica

昆虫綱トンボ目ヤンマ科に属する昆虫。体長約70ミリメートル、後翅(こうし)長45ミリメートル。細身のヤンマで羽化後の個体は全体に淡い汚褐色で、夕暮れと早朝の薄暮時に地上や水面上を低く飛び、摂食に専念する。成熟した個体は体の地色緑色となり、腹背黒色も明瞭(めいりょう)となる。雄の腹部第3節は強くくびれている。この属は熱帯に多数の種があり日本は属の分布北限にあたる。本州以南、南西諸島まで分布し、大陸にはごく近似のものがみられる。幼虫湿地の停水に育つが水田などにもみられる。

朝比奈正二郎


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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「カトリヤンマ」の解説

カトリヤンマ
学名:Gynacantha japonica

種名 / カトリヤンマ
解説 / 林の中の水たまり、水田、ゆるやかな流れなどに発生します。日中は林内に静止し、夕方活発に飛びます。
目名科名 / トンボ目|ヤンマ科
体の大きさ / 65mm前後
分布 / 本州、四国九州、南西諸島(沖縄島以北)
成虫出現期 / 7~11月

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百科事典マイペディア 「カトリヤンマ」の意味・わかりやすい解説

カトリヤンマ

ヤンマ科のトンボの1種。体長70mm内外,胸は黄緑色,腹は黒色で青や緑の紋がある。北海道を除く日本各地に分布。夏に現れ,昼間は薄暗い木陰にひそみ,夕刻飛び回って小昆虫,特にカを食べる。
→関連項目ヤンマ

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