カナダ・ロイヤル銀行(読み)かなだろいやるぎんこう(英語表記)Royal Bank of Canada

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナダ・ロイヤル銀行」の意味・わかりやすい解説

カナダ・ロイヤル銀行
かなだろいやるぎんこう
Royal Bank of Canada

カナダ最大の銀行設立は1869年。1871年から営業を開始し、カナダ全土にわたって業務を展開してきた。1980年代の金融規制緩和に伴い、1987年12月には国内大手のドミニオン証券Dominion Securitiesを買収し、証券をはじめとする投資業務へ進出した。また保険、不動産、信託といった業務にも進出。アメリカのアトランタにあるセキュリティ・ファースト銀行の買収をはじめ、アメリカ国内での企業買収を積極的に行った。1998年4月にはアメリカ系保険会社大手のカナディアン・ライフ買収についてカナダ政府からの承認を受けており、保険部門の強化にも積極的である。2006年には北京(ペキン)に支店を開設し、新興国への進出を行っている。2008年において4964の自動振込支払機のネットワークとカナダ国内1741の支店をもち、海外では34か国の100以上の事業部門を通じて業務が行われ、業務内容は金融サービス全般にわたっている。2007年の総資産高は6003億カナダドル、売上高は225億カナダドル、純利益は55億カナダドル。従業員数は7万人以上(2008)。

[芦澤成光]

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