西洋音楽の楽曲名。綺想(きそう)曲と訳される。特定の音楽技法や形式よりも、この名称の本来の意味である「気まぐれ、移り気」な性格を強調した作品。17世紀の場合は対位法に基づく器楽曲だが、主題に当時の流行歌や「カッコウ」の音型が用いられ、テンポや拍子が頻繁に変化する(フレスコバルディ)。18世紀に現れたロカテッリおよびパガニーニの『24の綺想曲』は、自由奔放な楽想の展開と華麗な名人芸の披露という点で、当時のバイオリン音楽ばかりでなく、作曲家にも衝撃を与えた。19世紀には、ピアノ小品(ブラームス)や民族的色彩をもつ管弦楽曲(チャイコフスキーの『イタリア綺想曲』)、さらにはR・シュトラウスの同名のオペラ(1942初演)まで多種多様な作品が存在する。
[関根敏子]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...