カンナビヒ(読み)かんなびひ(英語表記)Johann Christian Cannabich

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンナビヒ」の意味・わかりやすい解説

カンナビヒ
かんなびひ
Johann Christian Cannabich
(1731―1798)

ドイツ音楽家マンハイム楽派の傑出した作曲家の一人。J・シュターミッツの指導下にマンハイムの宮廷楽団バイオリンを担当し、師の死後の1758年ごろコンサートマスター、74年には器楽監督となった。宮廷楽団を当代随一の演奏能力をもつ楽団に仕立てあげ、作曲家としては90曲余の交響曲をはじめ、多くの室内楽曲を残した。なお、父マルティン・フリードリヒMartin Friedrich(1675?―1759以後)も、息子カール・アウグストCarl August(1771―1806)も音楽家として名を残している。

[大崎滋生]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンナビヒ」の意味・わかりやすい解説

カンナビヒ
Cannabich, Christian

[生]1731.12.28. 〈洗礼〉マンハイム
[没]1798.1.20. フランクフルト
ドイツのバイオリニスト指揮者,作曲家。マンハイム楽派の指導的音楽家の一人。 J.シュターミツに学び,イタリア留学ローマで N.ヨメリに作曲を学ぶ。 1758年シュターミツの跡を継ぎ,マンハイム宮廷楽団指揮者。交響曲など作品多数。

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