ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュターミツ」の意味・わかりやすい解説
シュターミツ
Stamitz, Johann Wenzel Anton
[没]1757.3.27. マンハイム
ドイツ,マンハイム楽派の代表的作曲家,バイオリニスト。ボヘミアに生まれ,音楽家であった父のもとで教育を受けた。 1742年,フランクフルトで行なわれたカルル7世の戴冠式のおり,バイオリンの名手として注目を集める。ファルツ選帝侯カルル・テオドールに仕え,マンハイム宮廷楽団のコンサートマスターとして新しいマンハイム様式を生み出し,古典派のソナタ形式や4楽章制のさきがけをなした。作品は交響曲を中心に,各種楽器の協奏曲,独奏曲,室内楽など,おもに器楽作品が重要。また同地のオーケストラを,当時ヨーロッパ随一に育て上げた手腕も見落せない。カルル,アントンのニ人の子供もバイオリニスト,作曲家。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報