ガランバ国立公園(読み)ガランバコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「ガランバ国立公園」の意味・読み・例文・類語

ガランバ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【ガランバ国立公園】

Parc national de la Garambaコンゴ民主共和国北東部、南スーダンとの国境近くにある国立公園白ナイル川上流に広がるサバンナ地帯。1938年、国立公園指定。1980年、世界遺産自然遺産)に登録されたが、絶滅危惧種に指定されるキタシロサイなどの密猟が絶えず、1996年に危機遺産リストに登録された。

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世界遺産詳解 「ガランバ国立公園」の解説

ガランバこくりつこうえん【ガランバ国立公園】

1980年に登録された世界遺産(自然遺産)で、コンゴ民主共和国北東部のスーダン国境付近に広がる国立公園。この公園のエリアは白ナイル川の上流にあり、標高800mの広大なサバンナ(草原地帯)が広がっている。また、アカ川やガランバ川流域には森や湖沼が点在しており、コンゴキリンアフリカゾウカバなどの大型哺乳類や、アヌビスヒヒウォーターバックヒョウ、ライオン、さらに同国にしかいないキタシロサイなどが生息している。この公園内にはゾウの調教センターもある。希少なキタシロサイの保護に力を注いできたことが、世界遺産に登録される大きな理由になったが、キタシロサイの角をねらった密猟が横行し、その個体数がわずか15頭になり、1984年に危機遺産リストへの登録を余儀なくされた。その後、政府の密猟者対策が功を奏して、その数を増やし始めたことから1992年に危機遺産リストから除外された。しかし、それもつかの間、隣国スーダンの反政府軍や難民流入内戦などにより環境が悪化し、1996年に再び危機遺産リストに加えられた。◇英名はGaramba National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガランバ国立公園」の意味・わかりやすい解説

ガランバ国立公園
ガランバこくりつこうえん
Garamba National Park

コンゴ民主共和国北東部,南スーダンとの国境付近に位置する国立公園。面積 4920km2。1938年指定。サバナ地帯に属す公園内にはキリン,ゾウ,カバなどが生息。希少なキタシロサイが知られたが,サイの角を目的とする密猟の横行によりその数は激減し,2006年以降確認されていない。公園の南部には世界でも珍しいアフリカゾウの調教センターがある。1980年世界遺産の自然遺産に登録。

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