最新 地学事典 「キプロス型鉱床」の解説
キプロスがたこうしょう
キプロス型鉱床
Cyprus-type deposit
キプロス島に分布する火山性塊状硫化物鉱床を代表とする鉱床。一般には,火山性塊状硫化物鉱床のうち玄武岩質海底火山活動に伴って生成したものを呼ぶ。典型的なものはオフィオライトの形成に関係し,中央海嶺または背弧海盆拡大軸でオフィオライト層序最上部の玄武岩質枕状溶岩に伴うのが特徴。キプロス島ではTroodos Ophioliteの最上部玄武岩質枕状溶岩の上部に胚胎。オーカーに覆われ,下盤に網状鉱体を伴う。鉱石鉱物は黄鉄鉱・黄銅鉱と少量の閃亜鉛鉱・白鉄鉱で,石英・石膏が共生。鉱石は縞状のコロフォーム組織を呈する。キプロス島のほか,カナダのニューファンドランド,オマーンのSemail OphioliteやフィリピンのZambales Ophioliteなどに代表例がある。
執筆者:今井 亮
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

