キーロフスク(読み)きーろふすく(英語表記)Кировск/Kirovsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キーロフスク」の意味・わかりやすい解説

キーロフスク
Kirovsk

1934年までヒビノゴルスク Khibinogorsk。ロシア北西部,ムルマンスク州の都市。州都ムルマンスクの南約 150km,コラ半島中部,ヒビヌイ山地南麓にある鉱業都市。 1929年地元のリン灰石,霞石鉱床の開発が始ってから発展,31年市となった。選鉱工場,木材加工コンビナートが立地。鉱山博物館,キーロフ博物館などがある。ムルマンスクとペトロザボーツクを結ぶ幹線鉄道から分岐する支線が通じる。人口4万 9400 (1991推計) 。

キーロフスク
Kirovsk

ウクライナ最東部,ルガンスク州の都市。州都ルガンスクの西約 50km,ドネツ川支流ルガン川にのぞむ。ドンバス (ドネツ炭田) の炭鉱都市で,選鉱工場がある。人口約4万 5000。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キーロフスク」の意味・わかりやすい解説

キーロフスク
きーろふすく
Кировск/Kirovsk

ロシア連邦北西部、ムルマンスク州にある鉱業都市。コラ半島のヒビニ山地南麓(なんろく)、ボリショイ・ブディヤフル湖岸に位置する。人口3万1400(2003推計)。1929年に付近の燐灰(りんかい)石、霞(かすみ)石の採掘が始められ、それ以降発展した。家具製造工業が行われるほか極地アルプス植物を収集する世界で最北の植物園がある。

[中村泰三]

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