ペトロザボーツク(読み)ぺとろざぼーつく(英語表記)Петрозаводск/Petrozavodsk

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペトロザボーツク」の意味・わかりやすい解説

ペトロザボーツク
ぺとろざぼーつく
Петрозаводск/Petrozavodsk

ロシア連邦北西部、カレリア共和国首都オネガ湖西岸に位置する。港湾を有し、鉄道分岐点で、カレリアの行政、経済、文化の中心地。人口28万2500(1999)。1703年ペトロフスカヤ村にピョートル大帝が製鉄所を建設、要塞(ようさい)もつくられて発展し、1777年ペトロザボーツク市となった。市の躍進は、ロシア革命後の1923年、当時のカレリア自治共和国の成立とともにその首都となってからで、各種工業、文化、行政の諸施設が建設された。主要工業は機械(トラクター製紙用機械)、木材加工、建設資材、水産加工である。教育・文化施設としては、総合大学、教育大学、各種劇場、博物館がある。市街湖岸の5段の段丘上に約20キロメートルにわたって延びている。空港所在地。

[中村泰三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペトロザボーツク」の意味・わかりやすい解説

ペトロザボーツク
Petrozavodsk

ロシア北西部,カレリア共和国の首都。オネガ湖の西岸に位置する。 1703年ピョートル1世の勅令で,ロシアの新首都サンクトペテルブルグのための武器を製造する工場が建設されたことに始り,市名は「ピョートルの工場」を意味するペトロザボードに由来。現在,機械 (農業,製紙) ,木材加工,家具,水産物加工などの工業がある。ペトロザボーツク大学 (1940) ,林業大学,教育大学,科学アカデミー支部などがおかれている。サンクトペテルブルグの北東約 300kmにあり,鉄道,ハイウェーで連絡。空港,河港もある。人口 26万3540(2010)。

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