ギーゼブレヒト(読み)ぎーぜぶれひと(英語表記)Wilhelm von Giesebrecht

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギーゼブレヒト」の意味・わかりやすい解説

ギーゼブレヒト
ぎーぜぶれひと
Wilhelm von Giesebrecht
(1814―1889)

ドイツ中世史家。ミュンヘン大学教授(1862年以降)。ランケ高弟の一人で、そこで学んだ厳密な史料批判の方法でいくつかの重要史料を公刊した。主著は『ドイツ皇帝時代史』6巻(1855~95)で、そこにみられる皇帝時代賛美、皇帝の「イタリア政策」擁護論は、ジーベルの激しい攻撃を受け、これが発端で、ジーベルと、ギーゼブレヒト擁護にたったフィッカーJulius von Ficker(1826―1902)との間に、皇帝のイタリア政策の功罪をめぐり皇帝政策論争が展開された。

[平城照介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギーゼブレヒト」の意味・わかりやすい解説

ギーゼブレヒト
Giesebrecht, Wilhelm von

[生]1814.3.5. ベルリン
[没]1889.12.8. ミュンヘン
ドイツの歴史家。 G.ワイツ,H.ジーベルと並ぶ L.ランケ直弟子で,中世史の研究にすぐれた業績を残した。主著『ドイツ皇帝時代の歴史』 Geschichte der deutschen Kaiserzeit (6巻,1855~95) 。

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