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血管性浮腫 ケッカンセイフシュ

デジタル大辞泉の解説

けっかんせい‐ふしゅ〔ケツクワンセイ‐〕【血管性浮腫】

クインケ浮腫

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

血管性浮腫
けっかんせいふしゅ

皮膚や粘膜に急激に局所性浮腫をきたす深在型のじんま疹(しん)で、血管神経性浮腫、クインケ浮腫、巨大じんま疹ともいう。アレルギー反応その他の刺激によりマスト細胞(肥満細胞)から遊離されたヒスタミンが毛細血管の透過性を亢進(こうしん)させ、血漿(けっしょう)タンパクが漏出して生ずる。浮腫はびまん性で大きく、かゆみは少ない。全身のどこにでも生じうるが、眼瞼(がんけん)(まぶた)、口唇、舌、陰部、四肢に生じやすい。喉頭(こうとう)に生ずる(喉頭浮腫)と嗄声(させい)(かれ声)、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難をおこし、窒息の危険がある。消化管にくると腹痛、嘔吐(おうと)、下痢などを生ずる。食物や薬物など原因の明らかなものはそれを避け、抗ヒスタミン薬や副腎(ふくじん)皮質ステロイド薬が用いられる。喉頭浮腫にはアドレナリンの注射が有効である。
 遺伝性血管性浮腫は常染色体優性遺伝で家族性に発生する。補体系のC1(補体第一成分)エステラーゼ抑制物質の欠損ないし機能欠如によるもので、外傷や小手術(抜歯、扁桃腺(へんとうせん)摘出による喉頭浮腫)に誘発されることが少なくない。[高橋昭三]

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