ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クストゥー」の意味・わかりやすい解説
クストゥー
Coustou, Nicolas
[没]1733.5.1. パリ
フランスの彫刻家。著名な彫刻家の家系に属し,C.フランソアの子,A.コアズボーの甥,ギヨーム・クストゥーの兄。父と叔父に学んだあとパリに出て,1682年ローマ賞を獲得し翌年ローマに留学。帰国後ベルサイユ,トリアノン宮の王立工房,およびマルリで制作。弟のギヨームとの共作が多く,もつぱら大理石を用いて記念碑的彫刻を制作。主要作品はマルリの『矢筒を持つニンフ』,および『鳩とビーナス』 (チュイルリー宮殿) ,『狩りに憩うアドニス』 (ルーブル美術館) 。
クストゥー
Coustou, Guillaume
[没]1746.2.20. パリ
フランスの彫刻家。ルイ王朝時代の彫刻家一族の一人。叔父 A.コアズボーに彫刻を学ぶ。若くしてアカデミーの監督官となり,1707年から王室の仕事にたずさわった。代表作は『マルリーの馬』 (1740~45,パリ,シャンゼリゼ) 。同名の息子,兄の N.クストゥーも著名な彫刻家。
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