精選版 日本国語大辞典 「くっ付」の意味・読み・例文・類語
くっ‐つ・く【くっ付】
〘自カ五(四)〙 (「くっ」は「くい(食)」が変化して接頭語化したものか)
① 歯でかみつく。食いつく。
② ある物が他の物に離れないように付着する。ねばりつく。密着する。つく。
※志都の岩屋講本(1811)上「亦くすねとも通はして云ひ凡べて物のぴったりと。俗に云ふ。くっつくと云ふやうなことを云った詞と見えるでござる」
③ つき従う。従って味方する。
※歌舞妓年代記(1811‐15)九「今源氏へくっつきけいはくをひろぐやつ」
※洒落本・滑稽吉原談語(1802)一「はら立まぎれに、ひょっと又ほかのものにくっつかれちゃアならねへから」
くっ‐つ・ける【くっ付】
〘他カ下一〙
① あるものと他のものとを離れないように付着させる。すきまのないようにつける。
② あるものと他のものとを関連させる。
③ 従わせる。味方にする。
④ 男女を親密にさせ夫婦にする。できあわす。
くっ‐つき【くっ付】
〘名〙
① くっつくこと。
② 「くっつきあい」の略。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報