クロイツベルク(読み)くろいつべるく(英語表記)Harald Kreutzberg

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロイツベルク」の意味・わかりやすい解説

クロイツベルク
くろいつべるく
Harald Kreutzberg
(1902―1968)

ドイツの舞踊家ボヘミアのライヘンベルグ生まれ。マリー・ウィグマンとマックス・テルピスに学ぶ。20世紀初期の表現主義的な「ドイツ・モデルネ・タンツ」を代表する一人。頭を剃(そ)り、不気味な存在感を漂わせた独特の風貌(ふうぼう)で、イボンヌ・ゲオルギと組んで世界各国を公演。わが国には1934年(昭和9)アメリカのルース・ページをパートナーに来日、『三つの狂態』『帝王踊り』『反逆』などを上演した。55年にスイスベルンに移り、舞踊教育に専心した。

市川 雅]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロイツベルク」の意味・わかりやすい解説

クロイツベルク
Kreutzberg, Harald

[生]1902.12.11. リベレッツ
[没]1968.4.24. ベルン近郊
ドイツの舞踊家。 M.ウィグマン,R.ラバンに学び,表現主義舞踊の旗手であった。 M.ラインハルトオペラトゥーランドット』や『夏の夜の夢』のパックなどに出演。 Y.ゲオルギや R.ページとアメリカを巡演したのち,自身のリサイタル各地で催した。 1959年引退してからは,スイスのベルンに開設した自身の舞踊学校で後進指導にあたった。

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