日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロゴキブリ」の意味・わかりやすい解説 クロゴキブリくろごきぶり / 黒蜚蠊[学] Periplaneta fuliginosa 昆虫綱ゴキブリ目ゴキブリ科に属する昆虫。濃い栗(くり)色の大形のゴキブリ。日本の暖地の代表的な家屋内害虫として著名で、食品を食べるため台所に多く、不快昆虫として嫌われる。体長は雄25ミリメートル内外、雌25~30ミリメートル。体全体が油を塗ったようにつやつやしている。本州南岸(東京地方以西)から台湾にまで分布し、中国にもいる。[山崎柄根][参照項目] | ゴキブリ クロゴキブリ ゴキブリのおもな種類〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロゴキブリ」の意味・わかりやすい解説 クロゴキブリPeriplaneta fuliginosa ゴキブリ目ゴキブリ科。体長 25~30mm。全体に黒褐色で光沢がある。触角は体より長い。翅は大きく,飛ぶことができる。雌は多数の卵をハンドバッグ状の卵鞘に納めて産む。関東地方以南奄美大島まで,また台湾,中国にもみられる。家屋内の典型的不快害虫である。原産地は中国南部とされる。近縁のヤマトゴキブリ P. japonicaは本種に似るがやや小型で細く,前翅は雄では長く腹端を越えるが,雌では短く,腹部中央をわずかに越えるのみである。本州に産し,家屋外にすむ。 (→ゴキブリ類 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報