20世紀日本人名事典 「クローデルポール」の解説
クローデル ポール
Claudel Paul Louis Charles
- 国籍
- フランス
- 生年
- 1868年8月6日
- 没年
- 1955年2月23日
- 出生地
- エーヌ県ビルヌーヴ・シュル・フェール
- 学歴〔年〕
- 高等政治学専門学院(経済学)
- 経歴
- カトリックの家庭に生まれるが、パリのリセ生活で信仰を失う。1886年ランボーの詩から啓示を受け、同年ノートルダム寺院で回心、その後カトリック詩人として強固な信仰を獲得。1890年自由詩形の戯曲「黄金の頭」と「都市」を書き、象徴派の詩人たちに認められる。同年外交官となり、以後世界各地に赴任。’21〜26年には駐日大使を務め、日仏会館を創設するなど日仏の文化交流に尽力した。のちワシントン、ブリュッセルに駐在。一方、マラルメ、ベルレーヌ、ランボーに傾倒、詩・劇作にはげむ。作品は旧約聖書やアイスキュロス、ピンダロスなどの影響による言葉とリズムの力強さを特徴とし、独特のうねりをもつ壮大な詩句を編み出す。公職引退後は、信仰と創作に余生を過ごした。主な作品に詩集「五大頌歌」(’10年)、「三声による頌歌」(’13年)、戯曲「人質」(’10年)、「マリアへの受胎告知」(’12年)、「繻子の靴」(’29年)、散文詩「東方の認識」、美術論「目は聴く」、日本文化論「朝日の中の黒い鳥」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報