グウィネズ(その他表記)Gwynedd

翻訳|Gwynedd

デジタル大辞泉 「グウィネズ」の意味・読み・例文・類語

グウィネズ(Gwynedd)

英国ウェールズ北部の地方。ウェールズを併合したイングランドエドワード1世がこの地方に築いた城が残り、カナーボン城ビューマリス城コンウィ城ハーレフ城の保存状態がよい。これらは、1986年に「グウィネズのエドワード1世の城群と市壁群」として世界遺産文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グウィネズ」の意味・わかりやすい解説

グウィネズ
Gwynedd

イギリスウェールズ北西部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地カーナーボン。旧カーナーボンシャー県およびメリオネス県の大部分を占める。1974年の自治体再編で,アングルシー島および旧デンビシャー県西縁部を含めたグウィネズ県が新設され,1996年に区域を変更して単一自治体となった。北と西はアイリッシュ海に面し,東部にスノードン山地がそびえる。スノードン山地にはウェールズの最高峰スノードン山(1085m)がある。山地は著しい氷河作用を受けており,バラ湖をはじめとする氷河湖が多い。先史時代から人類の定住が始まり,海岸低地中心に遺跡や遺物が発見されている。1282~83年,イングランドのエドワード1世がこの地方を平定し,城塞を各地に築いた。山がちな自然によって経済的発展は阻まれたが,中世にはスノードン山地の谷などで羊毛産業が発展,19世紀にはスレート採石が盛んになった。主産業は牧畜で,ヒツジ肉牛の飼育が中心であるが,低地では農業と酪農が盛ん。スノードン山地を中心とした区域の大部分は 1951年スノードーニア国立公園に指定されているほか,エドワード1世ゆかりの城塞群は 1986年世界遺産の文化遺産に登録,観光業が重要な産業となっている。面積 2535 km2人口 11万8000(2005推計)。

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