二酸化炭素(CO2)を排出しない再生可能エネルギーの電力を使って、水を電気分解して製造する水素のこと。したがって、CO2フリー(排出ゼロ)の水素であり、究極のクリーン燃料の一つといえる。世界がカーボンニュートラルなど脱炭素化への取組みを進めるなか、電源のゼロ・エミッション化とともに、非電力部門の脱炭素化のためにはCO2フリー水素が不可欠になる、との見方が世界で広まり、水素ブームが起きている。CO2フリーの水素は、グリーン水素のほかにも化石燃料由来のブルー水素、原子力発電の電気で製造するイエロー水素などがある。グリーン水素は再生可能エネルギーが大きく普及している地域、たとえばヨーロッパなどで期待がとくに高い。太陽光発電や風力発電は自然条件で発電量が変動し、電力需要と一致しない場合もある。そのとき、需要を超過する余剰の再生可能エネルギー電力を活用し、水素を製造することは電力需給対策の一つにもなり、かつCO2フリー水素の製造にもつながる。ただし、現時点では再生可能エネルギーが普及しているヨーロッパでも、グリーン水素の製造コストはきわめて割高で経済性を確保することはむずかしい。そのため、当面はより製造コストの低いブルー水素が中心になって普及が進み、その後急速にコストを削減することでグリーン水素の製造が大きく拡大する、という見方も示されるようになっている。ヨーロッパ連合(EU)や、とくにドイツなどのヨーロッパ各国で水素戦略が発表されており、そのなかで長期的にはグリーン水素が重要な役割を果たす将来像が描かれ、その実現のためのロードマップが示されている。
[小山 堅 2022年1月21日]
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