翻訳|grader
広場の整地仕上げ,道路や側溝の建設,砂利道の補修,除雪作業などに使用される建設機械。前後輪タイヤの中央にあるブレードと呼ばれる作業板を,上下,左右に操作して地盤を整地,掘削する。名称は道路などのこう配をゆるくするという意味のgradeに由来する。1878年アメリカにおいて木製ワゴンの下側に鋼板を取り付けて使用されたのが最初といわれ,現在のようなディーゼルエンジンを有する自走タイヤ式グレーダーが出現したのは1931年である。トラクターによって牽引される被牽引式のものと,モーターグレーダーmotor graderと呼ぶ自走式の2種類がある。作業装置の動力としては,機械式のものと油圧式のものとがある。ブレードの長さによって大型,中型,小型に区別され,その作業能力は大型で5000~7000m2/hである。
→建設機械
執筆者:室 達朗
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
飛行場や広場の整地、道路建設、砂利道の補修、除雪作業などに使用される建設機械。1878年アメリカで木製馬車の下側に鋼板を取り付けて使用されたのが初めといわれ、1931年ごろからディーゼルエンジンで動かすようになった。前後輪の中間にあるブレードblade(作業板)を上下左右に動かして道路を削ったり、整地する。エンジンで動く自走式(モーターグレーダーという)と、トラクターによって引っ張られる牽引(けんいん)式の2種がある。日本では砂利道の補修に多く使用される。ブレードの大きさにより大型、中型、小型に区別される。除雪装置をつけて道路の除雪にも使用される。
[中山秀太郎]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…一般の道路は走行せず作業現場でのみ使用されるものには積載重量50tを超えるものもある。
【整地機械grading equipment】
グレーダーgrader前後のタイヤの中央部に上下,左右に動く作業板をもち,これによって路面を平滑に整地したり,所定の溝を整形する機械。被牽引式のものと自走式のもの(モーターグレーダー)とがある。…
… 土木工事の本格的な機械化が始まったのは19世紀に入ってからで,その中心となったのは広大な未開拓の国土をもつアメリカであった。まず人力による土運車,車輪付きスクレーパー,木製の簡単なグレーダー,あるいは数頭の馬で牽引するグレーダーやブルドーザーが出現した。動力源は人力や畜力であったが,機械的な作業機構をとり入れることにより,当時の道路や鉄道工事において作業効率の向上に貢献した。…
※「グレーダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新