ケチケメート(その他表記)Kecskemét

デジタル大辞泉 「ケチケメート」の意味・読み・例文・類語

ケチケメート(Kecskemét)

ハンガリー中部の都市。ドナウ川ティサ川の間に位置する。農業食品加工業が盛ん。14世紀、ハンガリー王ラヨシュ1世の時代に交易の拠点として栄えた。19世紀末から20世紀初頭にかけて建造されたアールヌーボー様式の市庁舎と、「装飾宮殿」と称されるケチケメートギャラリーは、それぞれ建築家レヒネル=エデン、マールクシュ=ゲーザの設計による。アプリコットの蒸留酒パーリンカが有名。作曲家コダーイ=ゾルタン、劇作家カトナ=ヨージェフの生地。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケチケメート」の意味・わかりやすい解説

ケチケメート
Kecskemét

ハンガリー中部の都市。ドナウ,ティサ両河間の平野の中心地。 10世紀頃からの集落で,13世紀末にはすでにハンガリーの重要都市の一つであった。 19世紀中頃以降,農業の中心地として発展。周辺地域のブドウアンズパプリカなどの集散が盛ん。市街には聖堂,ケチケメート出身の劇作家 J.カトナの名を冠した博物館など歴史的建築物が多い。作曲家 Z.コダーイの出身地でもあり,コダーイ音楽研究所がある。人口 10万 3568 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケチケメート」の意味・わかりやすい解説

ケチケメート
けちけめーと
Kecskemét

ハンガリー中部、バーチ・キシュクン県の県都。ドナウ、ティサ両川の間に位置する。人口10万7749(2001)。ブドウ、アンズ、パプリカなどの果樹・野菜栽培地域の中心地で、食品、畜産物の加工業が盛ん。有名なモロチェリー・ブランデーはこの地で産する。鉄道、自動車道などの交通要所。古い教会、大学、劇場などがあり、地方文化の中心地。作曲家ゾルタン・コダーイはこの地で生まれた。

[古藤田一雄]

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