パプリカ(読み)ぱぷりか(その他表記)paprica

デジタル大辞泉 「パプリカ」の意味・読み・例文・類語

パプリカ(paprika)

トウガラシの一品種。実は大型で熟すと赤色・黄色などになり、辛みはない。実を乾燥させて粉末にしたものは、香辛料として料理の彩りなどに用いられる。あまとうがらし。
[類語]芥子からし唐辛子洋芥子和芥子七味唐辛子鷹の爪マスタードタバスコ

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精選版 日本国語大辞典 「パプリカ」の意味・読み・例文・類語

パプリカ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] paprika ) ハンガリー産の甘味種赤唐辛子。その乾燥させた粉末は、香辛料としてサラダドレッシングや卵・鶏・野菜料理などに使われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パプリカ」の意味・わかりやすい解説

パプリカ
ぱぷりか
paprica

ハンガリーとスペインを主産地とするカプシカムペパーの一種。日本では甘トウガラシともいわれている。熟した果実は鮮やかな赤橙(せきとう)色または赤色で、甘ずっぱい香りとほろ苦味をもち、これを乾燥、粉末にしたものは着色香辛料として市販されている。産出国のスペイン、ハンガリーでは、重要な輸出原料であるパプリカの独占を守るため、種子のついたものの輸出を禁止し、すべて粉末で輸出し、果実の原形は入手できなかった。ヨーロッパの有名料理、ローゼン・パプリカはパプリカの赤色を特徴とするもの、またハンガリアン・グーラシュにも大量に使われるが、パプリカは香り弱く辛味のない香辛料なので使いすぎの心配がない。ゆで玉子、チーズ、マッシュポテト、ポテトサラダなど白っぽい料理の彩りにふりかけて使われる。

[齋藤 浩]

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デジタル大辞泉プラス 「パプリカ」の解説

パプリカ〔曲名〕

日本のポピュラー音楽。歌は小中学生5人による音楽ユニット、Foorin(フーリン)。作詞・作曲:米津玄師。2018年発売。NHKの“2020年とその先の未来に向かって頑張っている全ての人を応援するプロジェクト”「〈NHK〉2020応援ソングプロジェクト」の応援ソング。2019年、第61回日本レコード大賞受賞。米津によるセルフカバー版や、Foorin team Eが歌う英語歌詞版などもある。

パプリカ〔映画〕

2006年公開の日本のアニメーション映画。原作:筒井康隆、監督・脚本:今敏、脚本:水上清資、アニメーション制作:マッドハウス。声の出演:林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、山寺宏一ほか。夢に入り込む「夢探偵」の女性・パプリカと、正体不明の敵の戦いを描くサスペンス。第6回東京アニメアワード優秀作品賞受賞。

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百科事典マイペディア 「パプリカ」の意味・わかりやすい解説

パプリカ

甘味種のトウガラシの熟果を乾燥,種子を除き果肉だけを粉末にした香辛料。ハンガリーが主産地。適度な辛味と芳香があり,赤色。おもにスープ,ソース,ケチャップ,ハンガリー料理の香味づけに用いる。

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栄養・生化学辞典 「パプリカ」の解説

パプリカ

 [Capsicum annuum].辛くないトウガラシの粉.スパイスとして使う.

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