コップ座(読み)こっぷざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コップ座」の意味・わかりやすい解説

コップ座
こっぷざ

春の宵、南の空に見える小星座うみへび座の背に長々と横たわる形で、からす座の西に接している。このコップ両側取っ手のついた台付きの杯で、クラテルとよばれる、酒と水を混ぜる器のことである。小さな星をていねいにたどっていくと、暗いながら形がよく整った星座であることがわかる。ギリシア神話ではアポロンアキレウスバッカスヘラクレスなどの持ち物とみられていた。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コップ座」の意味・わかりやすい解説

コップ座
コップざ
Crater

うみへび座の上にからす座と並んでいる小星座。概略位置は赤経 11時 20分,赤緯-15°で,5月上旬の宵に南中する。4等星以下の星が台つきのコップを形づくっている。神話ではアポロンの酒杯であるという。

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