『新約聖書』に含まれているパウロの手紙のうち、2通がこの名称でよばれる。別名「コリント人(びと)への手紙」。コリントKórinthosは古くから栄えたギリシアの商業都市。パウロはここに教会をつくり、他の土地へ移ったのちも、諸問題を配慮しながら、手紙を送り続けた。第一の手紙は、コリント教会に生じている党派的紛争や不品行を戒め、さらに、婚姻の是非など種々の実践的問題の解決を示唆する。それに比べると、コリント教会における反パウロ的策動との闘いのなかから生み出された第二の手紙は、やや統一性を欠き、全体としてパウロの使徒的権威を確立することを目ざしている。第二の手紙の複合的性格は、19世紀以来指摘されてきたが、単一の手紙ではないとしても、どのような手紙からなっているのかということについては定説がない。第一の手紙を、52~55年のエペソ(エフェソス)滞在中に執筆されたものと考えるとすれば、現在の形での第二の手紙は、それより少しあとに、エペソかマケドニアで執筆されたことになる。
[土屋 博]
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新