コルメラ(英語表記)Columella, Lucius Junius Moderatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルメラ」の意味・わかりやすい解説

コルメラ
Columella, Lucius Junius Moderatus

1世紀のローマの作家。スペインのカディス出身。『農事論』De re rustica(12巻)の著者。これは農民の生活と仕事のさまざまな面を扱った論文で,農場耕作作物ブドウ樹木家畜,家禽,魚,野獣蜜蜂,庭園,荘園管理人夫婦の義務など多くの項目に分かれ,特に庭園に関する第10巻だけは,ウェルギリウスの『農耕詩』の継承の意味で,叙事詩韻律で書かれている。コルメラは実践的な,また科学的な農民として,ローマ農業の復活を願望し,外国穀物の輸入増加と田園の大邸宅と不在地主制度を嘆き,地主本人の直接管理を提言,ウェルギリウスを賛嘆した。

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